M町地域ねこ現場の流入成ねこと現状

M町の地域ねこ現場に遺棄されたり迷い込んで来た子ねこについては、随時記事にしていますが、この夏から2匹、成ねこが居つくようになりました。

 

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シロクロオジチャン(シロクロ・♂・4~5歳?)は、大柄ですが非常に穏やかな性格をしています。鼻の脇のぶちがご愛敬。

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しっぽは長しっぽで、途中がくねっと曲がっています。

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物静かで、人慣れしています。どこかで飼われていたんじゃないかな。8月ごろから姿を見せるようになりました。いまはすっかり居ついています。

 

K-r33436  オジョウサン(チャトラサビ・♀・1歳ぐらい)は、ふさふさと長いしっぽが特徴です。

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「お嬢さん」って感じです。こちらは9月ごろから姿を見せるようになりました。完全に居ついたとは言いづらく、まだあちこちの餌場を転々としているようです。

 

現在お世話しているのは、次の15匹+海くん・波ちゃん・竜くんで18匹になります。

  1. アラノスケ(三毛・♀不妊化)
  2. ナナ(チャシロ・♀不妊化)
  3. オネエチャン(キジ・♀不妊化)
  4. ギコちゃん(サビまじりキジ・♀不妊化)
  5. さくら(サビまじりキジ・♀不妊化)
  6. オジョウサン(チャトラサビ・♀)
  7. なおくん(薄茶・♂)
  8. チャー(薄茶・♂)
  9. ヨソオジチャン(キジシロ・♂)……2012年5月時点では主に別の餌場にいましたが、6月ごろからこちらが主になったようです。
  10. ツバメ(キジ・♂)
  11. かえで(チャシロ・♂)
  12. コパンダ(キジシロトビ・♂)
  13. ちゃとらん(チャトラ・♂)
  14. ちゃたろう(チャトラ・♂)
  15. シロクロオジチャン(シロクロ・♂)

グーグーが亡くなりました

さるねこふみ別館」記事の転載です。

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(いずれも2012年8月14日撮影)

 

地域ねこチャリティーカレンダー「ながさきの地域ねこ 2013」の表紙を飾ってくれたM町地域ねこ現場のグーグーが、9月30日、交通事故で亡くなりました。まだ2歳の若さでした。

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(2011年6月19日撮影)

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Nさんに抱っこされるグーグー(2011年6月19日撮影、右のもう1匹はすずめちゃんだと思います)

 

長毛でライトグレーと薄茶の混じった特徴的な毛並みと、ごろんごろんと転がる愛嬌のあるしぐさで、M町の地域ねこ現場に最初に入ったときからすぐに名前を覚えた子でした。2011年8月21日には、アイちゃん(2011年10月11日病死)とともに、長崎県地域猫活動連絡協議会の最初の不妊化手術助成を行ないました。いろいろな意味で、とても印象深いねこさんでした。

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子ねこの世話をしてやる珍しいショット(2011年8月25日撮影、このちびキジシロは、現場に現れて2週間足らずで亡くなりました)

 

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Nさんに抱っこされるグーグー(2012年6月17日撮影)

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(2012年6月17日撮影)

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(2012年7月15日撮影)

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(2012年8月14日撮影)

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ちゃとらんとグーグー(2012年8月14日撮影)


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この道でグーグーが車にひかれているのを、譲渡会から帰ってきたNさんが見つけました。ちょうどこの写真のグーグーが見つめる視線の先あたり。

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現場は、200mしかない防波堤上の直線道路です。たったそれだけしかない距離を、横切るグーグーを見て止まれないほどのスピードで走る意味がわからない。

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アレンジメントは、グーグーの雰囲気に合わせて、少し大きめの明るい花でつくってもらいました。

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十六夜の月光の道を通って、グーグーは天国に渡ったかしら。

M町の地域ねこ活動とねこさんの現況(1)

さるねこふみ別館」記事の転載です。

昨年6月に現場入りし、メスねこの不妊化と子ねこの里親さがしを中心にサポートしてきたM町の地域ねこ現場についてはこれまで何度かご紹介してきました。

8/12の個体リストの29匹のその後についてまとめてみました。何回かにわたって記事にしていく予定です。今回は、8月当時成ねこだったオス6匹・メス10匹のその後です。


♂01: どんぐり(ドングリ)=キジ……比較的大柄でよくなつき、Nさんに飛びつき抱っこなどしてもらっていましたが、今年4/24から行方不明になりました。

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♂01: どんぐり=キジ(2012/04/21)


♂02: なおくん(旧ケガシタコ)=薄茶……けがをしていたので「ケガシタコ」、それが治って元気になったので「なおくん」です。次の♂03: チャーくんと比べると、まるっとしています(昨年7月の個体識別時にはガリガリです)。

現在里親募集中のたんぽぽちゃんが今年4/15に現場に捨てられたとき、ずっとそばについて守っていたというイクメンねこです。

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♂02: なおくん=薄茶(2012/04/17)。たんぽぽちゃんは、遺棄当日からNさん宅に保護されていますが、ワクチンを打つのに連れて行くので、数日ぶりに現場にキャリーで戻ったところ、なおくんが「おい、どうした、だいじょうぶか」とたんぽぽちゃんに声を掛けています。

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♂02: なおくん=薄茶(2012/02/03)


♂03: チャー=薄茶。♂02: なおくんと比べるとほっそりしています。

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♂03: チャー=薄茶(2012/04/21)


♂04: カオデカオジチャン=チャシロは、8/10から行方不明のままです。おそらく、姿を消してほどなく亡くなっていると思います。


♂05: ヨソオジチャン=キジしろ。最近写真に撮れておらず、またよその餌場がホームエリアとなっているため、現在M町地域ねこ現場のねことしてはカウントしていません。が、わりと頻繁に巡回してきます。

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♂05: ヨソオジチャン=キジしろ(2011/08/02)


♂06: ツバメ=キジ。女の人大好き・男の人キライの性格は相変わらずです。さるねこ父にはなかなか写真を撮らせてくれません。

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♂06: ツバメ=キジ(2012/03/27)。それ以上近寄るな、のシグナル出してます。


♀01: アラノスケ=三毛。2011/10/10に協議会助成で不妊化済み(4匹目)。この地域のボス、というとちょっとヘンですが、いちばん悠々としていて、周囲のひとからも認知されているのがこのアラノスケです。協議会2012年カレンダーの7月と12月に掲載。

2012/02/06 アラノスケ 2011/10/10不妊化

♀01: アラノスケ=三毛(2012/02/06)


♀02: ヨソオバチャン=キジ。♀01: アラノスケと同じ2011/10/10に協議会助成で不妊化済み(5匹目)。昨年秋の町ねこ写真展では、こちらの写真が反響を呼びました。

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♀02: ヨソオバチャン=キジ(2011/08/02)

不妊化後は冬毛になったこともあり、こんなに見違えるようなゴージャスねこになりました。

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♀02: ヨソオバチャン=キジ(2012/02/03)

ところが、今年3/30以降姿を見せなくなり、もう1ヶ月半以上が経過しました。それ以前に体調が悪そうな兆候はまったく見せていなかったので、なんらかのかたちでひとが関わってどこか別の場所に移されたのかもしれませんが、詳細は不明です。どこかで飼われて暮らしているとよいのですが……。


♀03: パンコ=シロクロ。ずっとやせっぽちで、あまり強い体ではなかったのですが、今年2/28に腸炎&風邪が悪化して亡くなりました。

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♀03: パンコ=シロクロ(2012/02/03)。♂02: なおくん・♂**=子14: コパンダと一緒に、左端に顔だけ写っているこの写真が、さるねこ父が撮った最後の写真です。

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♀03: パンコ=シロクロ(2011/06/19)。大好きな♂04: カオデカオジチャンと一緒に。


♀04: イジワルオバチャン=三毛。♂04: カオデカオジチャンと並ぶ長老格で、昨年の秋口から体調を落としていましたが、昨年12/8に亡くなりました。

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♀04: イジワルオバチャン=三毛(2011/07/13)。


♀05: アイ=キジしろトラ混じり。2011/08/21に、♀08: グーグーとともに協議会助成で不妊化済み(1匹目)。手術時に原因不明で左腎臓の表面に腹水がたまっていたりして、術後の経過も必ずしも十分ではなかったところ、10/7から容態が急変、10/11に亡くなりました

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♀05: アイ=キジしろトラ混じり(2011/09/16)


♀06: ナナ=チャシロ。2012/01/29に協議会助成で不妊化済み(6匹目)。昨年の夏頃はガリガリでしたが、今は少しふっくらしてきています。

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♀06: ナナ=チャシロ(2012/05/06)


♀07: オネエチャン(旧イジワルオバチャンノコ)=キジ。2011/09/11に協議会助成で不妊化済み(3匹目)。写真を撮っていると、♀10: ヤセスギコちゃん=キジとしばしば区別できなくなります。毛並みが濃く、縞がはっきりしている方がオネエチャンですが、単品だとわからない。

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♀07: オネエチャン=キジ(2012/04/21)


♀08: グーグー=薄茶キジで長毛。2011/08/21に、♀05: アイとともに協議会助成で不妊化済み(2匹目)。基本的には人慣れしていますが、人は選ぶようです。皮膚が弱いようで、しょっちゅう皮膚炎を起こしています。

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♀08: グーグー=薄茶キジで長毛(2012/03/01)


♀09: シロオバチャン=シロ。冬に入ってから徐々に眠ったようにしている時間が長くなり、今年2/9に亡くなりました。

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♀09: シロオバチャン=シロ(2011/11/13)


♀10: ヤセスギコ=キジ。2012/03/18に協議会助成で不妊化済み(9匹目)。当初2月中に手術の予定でしたが、術前の血液凝固検査で血が固まりにくいことがわかりました。殺鼠剤の誤食などいくつか急性の凝固不全の原因も疑ってみましたが、結局特定には至らず、術後3日間たけがわ犬猫病院でそのまま預かっていただいて、急変に備えました。現在は普通にしています。捕獲から手術までの1ヶ月間、bangさんのところで保護されていた間に、ずいぶん人を怖がらなくなりました。

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♀10: ヤセスギコ=キジ(2012/04/21)


以上です。オス6匹・メス10匹の成ねこのうち、現在も元気にしているのは、♂02: なおくん、♂03: チャー、♂05: ヨソオジチャン、♂06: ツバメ、♀01: アラノスケ、♀06: ナナ、♀07: オネエチャン、♀08: グーグー、♀10: ヤセスギコの9匹に過ぎません。死亡が確認されているのは♀03: パンコ、♀04: イジワルオバチャン、♀05: アイ、♀09: シロオバチャンの4匹、行方不明なのは♂01: どんぐり、♂04: カオデカオジチャン、♀02: ヨソオバチャンの3匹です。

実に、1年足らずで半減しています。今年は冬の気候が悪かったことも拍車を掛けているかもしれませんが、ほんとうに外で暮らすねこたちの環境は苛酷です。さるねこ父は、このM町を含め、地域ねこ活動のお手伝いをしてはいますが、地域ねこ活動は決して「幸せなゴール」ではないと感じています。

本当は、あたたかいおうちで、なに不自由なく家ねことして暮らせることこそが「ゴール」です。もちろん、それがさまざまな事情でできないケースがあり、その制約の下で「比較的まし」な暮らしかたをさせてやれるのが地域ねこ活動であるとは思いますけれど、現場でねこたちを暑さや寒さ・飢えや恐怖から守ってやり、ぎりぎりのラインで健康を維持させようと、Nさん・Sさんが必死に活動されているのを見ていると、もっとほかに手立てはないものか、と感じます。

そして、また子ねこが生まれるシーズンに入りました。たんぽぽちゃんがそうですが、「他人の善意にただ乗りしようとする心ないひとびと」が現場に子ねこを捨てるのではないか、という心配もしなくてはいけなくなりました。気を抜けない日々が続きます。